どうしてTomなの?
“Back to the Future”という映画の題名を聞いて
懐かしく感じる人も多いことでしょう。
あの映画の一場面で、主人公のMartyが過去に戻って、
自分の若い時の父親に遭遇します。
ふと木を見上げると、その木に登って腹ばいになり、
手には双眼鏡をもって何かを覗き込んでいる男に気づきます。
Martyはそこで“He’s a peeping Tom. Dad”と叫ぶわけです。
いわゆる「覗き屋」です。
ここで、どうしてTomなのか、という疑問が生じるのです。
AlexやBillとかClarkなんてどうなんでしょう。
11世紀のイギリスにはそれなりの理由があったようですが、
本当のところはいかがなものでしょうか。
そういえば、アメリカ人を招いて食事をしていた時、
テーブルに回転式の盆のようなものを置いていたら、
そのアメリカ人がこれをなんと呼ぶか知っているかと聞いてきました。
すかさず、“Lazy Suzan”と答えたのですが、
なぜSuzanなのでしょうか。
今から思うとどうしてSuzanの由来を聞かなかったのか、悔やまれます。
直訳すると「怠け者のスーザン」となります。
Lazyという言葉からすると
食事をするときに座ったまま自由にほしいものが取れるからだろうか、
と思ってみたりします。
そうなると、Suzanというのは食べている人を指すのでしょうか?
はたまた、その昔、Suzanというウエイトレスが接客に無頓着で、
その盆にいくつかの食事を置くことで、
できるだけ楽をしようとしたのかと。
しかし、本当のところはわかりません。
Johnという名も英語圏ではよくある名前ですが、
“I go to the John”と言えば、いったい私はどこに行くのでしょうか。
Johnさんにはちょっと気の毒な気もします。
Johnはトイレを意味するからです。
ここに挙げたTom, Suzan, Johnはいずれも、
どちらかというと、申し訳ないという感じですが、
きっと探せば、前向きな使い方をされる名前もあることでしょう。
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