英語教師が教える大人向け英会話練習9つの秘訣

代表者のつぶやき

 

英語上達のコツ9つ

 

コツその1―目標をもとう!

大人の方が英会話を習いたいと、当教室を訪れると、「何か目的があるのですか」と尋ねます。「特に習いたい理由はないのですが、何となく」とのこと。どうしましょう。困ります。どこに向かっていいのか、わからないという感じです。それでもとりあえず、レッスンを開始すると、かなり早い段階で撤退してしまう、ひどい場合は連絡もなく、まるで水が蒸発するかのように姿を見せない方がおられます。このようにならないためにもご自分が何をしたいのか、何を学びたいのか、それは何のためなのかをしっかり心に抱いていただければと思います。外国に行きたいからですか、英語を使った仕事をしたいからですか、映画を字幕なしで聞いてみたいからですか、外国人の友達が欲しいからですか?それとも、何か資格を取るためですか?ではその資格はなぜ取りたいのですか?

目的は何でしょうか?ここがしっかりしていないと先へは進めないのです。

どこか旅行に行こうと思ったとき、まず何をしますか?もちろん、どこに行くかを決めなければなりません。国内旅行か海外旅行か。かりに、海外旅行に行くとします。どこの国に行きましょうか?ざっくりアジア、ヨーロッパそれとも南アメリカにしましょうか?しかし、何よりも予算を決めないといけません。いや待てよ、予算が決まってしまうと自然と行く国が限られてしまうのでは。お金は今までためてきたので、どこでもなんとか行けそうだ、先に行きたい国を決めよう、予算はそのあとにしよう。よし、今回はマレーシアに行くことにしよう。でもマレーシアってどんな国なんだろう。おいしいものを食べたいが、いったいどんな料理が楽しめるのだろうか、観光地は、見るものはあるのか、言葉は何語なんだろう、日本語は通じるのか、英語はどうなんだろう、という風に自分が何をしたいかだんだん見えてきます。こういう過程を意識的にせよ無意識にせよ踏んでいくはずです。

 

英語の勉強に取り組もうと思った時も同じです。行きつくところが明確でないと、そこには行きつけないのです。アバウトに立てた計画で旅に出たとき、余計な出費がかさみ、実のある、喜びの伴う旅にはならないのと同じように、ファジーな出発をした英会話の勉強は、英語が上達しない口実をうまく生み出すだけです。

 

コツその2-文法を意識しなくても、文法は必要!

仮に「本を買いに本屋に行きました」という文を英語にしてくださいとお願いすると、いきなり”Book”から文章が始まります。次に“bought”が来ます。まるで、本が動き出し何かを買うようになってしまいます。物が主語になると受動態の文になりやすいことがありますが、このような文章を作る方がおられます。そういうことからすれば、中学で習う程度の文法は必要です。本屋さんに行けば、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」という本があります。日本語を即座に英語にするトレーニングを行なう本です。構文ごとにまとめられているので、本文にある文章に似た文をいくつか提示してから、10題ほどの問題にトライしてもらいます。この本にある例題すべてを瞬時に口に出せるまで練習を積みます。

このトレーニングに慣れてくると自分では意識しなくても正しい文法に沿った文章を作り出すことができるはずです。

 

コツその3-自分で文章を作りだそう!

不思議なことに、「瞬間英作文トレーニング」に載せられている例題文は完ぺきに自分のものにしているのに、それらの文章を組み合わせて会話やまとまったストーリーを作り出すことを難しく感じる人は少なくありせん。これは自分の持っているレパートリーの中からふさわしい構文を引き出せないでいる人です。レパートリーが少なければますます適切な文を口にするのはもっと難しいはずです。実際、特定の構文を使おうと思って意識して話す人は少なく、というより会話のスピードが速ければ速いほど、この構文から使おうなんて考えている時間はないのです。さらに、特定の構文が頭に浮かんだとしても、まったく同じ構文を使えることは少なく、表現を若干かえたり、語彙を別のものと置き換えたりしなければなりません。このことをスムーズにやってのけるには、毎日会話をして自然に言葉が出るように慣れることと語彙を増やすことがポイントとなります。また、意識して学んだフレーズを使ってみることです。もし知り合いに外国の方がいたり、どこかで外国の方に話す機会があれば知っている表現やフレーズを強引に使ってみること、そして答えがわかっていても覚えたフレーズで質問してみましょう。時々、学んだフレーズで話すと、どうも通じていないということがあります。そのような表現をネイティブの方はしないのだ、使うのはやめておこう、と思うのです。

 

コツその4-一般動詞とBe動詞の使い方を頭に叩き込もう!

意外と一般動詞とBe動詞の区別ができていない方がおられます。進行形のようで進行形でないセンテンス、気持ちはわかるのですが、ここはきっちり抑えておきたいものです。例えば、“I am play tennis.” “ What are you do? What do you doing? ” などです。

受動態の時にBe動詞がすっかり脱落し、willのセンテンスでは“It will be rainy. ”が“It will rainy” になってしまう、なかなかの混乱が見られます。普段から英文を口に出し、音読を重ねていると違和感を感じ、どこかおかしいと思うものです。しかし、普段から音読もしていない、文法もしっかりしていなければ違和感なしにスルーしてしまうのでしょう。となると、一般動詞とBe動詞を混同しているようであれば、だれかが親切に訂正し、修正を加えていくのがいいかと思います。あまりにも訂正しすぎると、間違いを恐れて自由に話すことができなくなりますので、そこはバランスよく行なっていく必要があるでしょう。

 

コツその5-できるだけ速やかに疑問詞をマスターしよう!

会話を発展させるには質問することが欠かせませんが、単にYes, Noで答えることができる単純な質問を繰り返していると、会話がなかなか膨らみません。いつ、どこで、誰が何をどのようにしたのかを尋ねていくとどんどん会話がいろいろな方向に広がり、多様性が増してきます。

次のようなセンテンスがある場合、初歩的な訓練として、“Ken went to the department store to get a new bag last Friday. 最初にこのセンテンス全体を見て、次に”the department store” に注目して、これが答えになるような質問を作るのです。

つまり、“Where did Ken go to get a new bag last Friday?” 今度は”last Friday”に注目して、これが答えとなるような質問” When did Ken go to the department store to get a new bag? そして次は“Ken” が答えになるような質問、”Who went to the department store to get a new bag last Friday?” という風に自分で質問を作る練習を行ない、さっとそのセンテンスが口から出るようにします。このようにしていくと、疑問詞の含んだ疑問文つまり質問が作りやすくなり、会話も徐々に膨らんでくることでしょう。

 

コツその6-何かをしながら、英語を聞く、無理でしょ!

何かをしながら、例えばお皿を洗いながら、車を運転しながら、英語を聞いてもその内容を理解するのは難しいし、英語そのものの音を聞くことすらできないかもしれません。断片的に英単語は聞こえてくる程度でしょうか。集中して聞くことは欠かせません。日本語でもそうではないでしょうか。テレビがかかっているそばで何かレポートを作成していて、集中度が高まれば高まるほどテレビの内容はほとんど耳に入ってこない、これが普通であれば、英語はますます耳に入ってこないのです。短い内容の英語を何度も集中して聞くこれが聞き取り上達への道です。

では、何かをしながらではなく、長時間どんどん英語を流して、それを聞く、これはいかがでしょうか。ただ、ひたすらシャワーを浴びるかのように英語を聞いても上達は望めません。特に意味を確認していない自分のレベルよりかなり上のレベルのものを聞いても、わからないものはわからないのです。聞いているうちに、気が散って今日の晩御飯は何かなとか、次の休みにどこに行こうかなど考えてしまうものです。時間を無駄に使っているにすぎません。それでもう一度言いますが、聞こうという気持ちをもって集中して聞きましょう。

 

コツその7-ある程度の成果が出るまではギブアップしない!

私自身もその昔、英会話学校に通いました。4月に入校して8月末までの5か月の間25人ほどいた生徒は10人以下になっていました。そして9月から新しいタームが始まり、新たな生徒も交えて25人ほどでクラスが始まりますが、半年後には英会話らしきものはできないまま、やめてしまうのです。もったいない話です。英会話学校に行けば英語がペラペラになるんだ、と言って私を英会話学校に誘ってくれた友達も入校して1年後にはギブアップしていました。

語学だけではなく、スポーツも楽器をマスターしようとする場合も同じではないでしょうか。ある程度までいかずにギブアップした場合ほとんど何も残りません。少しは演奏できていた楽器も数年もすれば全くできなくなるのはないでしょうか。

英語もある一定のところまでいかずに辞めてしまった場合、数年後にはゼロ状態です。逆に、ある程度のレベルまで達してからやめた場合は、ほんの少し訓練すればカンが戻って以前と同じようなレベルまで戻ることができるかと思います。このある程度のレベルが、どの程度かは人によって異なるでしょうし、一概に口でそのレベルを的確に話すのは難しいと言えます。それで、ご自分で英語を話せている、聞けていると実感するところまではギブアップせずひたすら邁進していただければと思います。

 

コツその8-英語の癖を読み取り、音まねしよう!

知らない英単語は聞き取れない、聞いたことのない音は聞き取れないのです。

知っている単語でも自分が思い込んでいる発音と本物の発音が異なる場合は、聞き取れません。日本語でマクドナルドと普段発音している単語などは要注意です。これが本物の英語で発音されると何のことかわからないのがほとんどです。日本語は一つ一つの単語を明確に発音しますが、英語はそうでなく、単語と単語がくっついてまるで別物のように聞こえます。つまり、別物の音に慣れていないと聞き取りはかなり難しくなります。それで、英語の癖などをよく理解し、自分でもその音をまねるようにすると、聞き取りもの伸びることになります。

「英語の口」シリーズなど読んで研究するのも良いでしょう。

 

コツその9-発想の違いに気づこう!

考え方の違いを知ることは大切です。しかし、英語を勉強し始めた方には難しく聞こえるかもしれません。なぜなら、直訳をしようとする傾向からまだ抜け出せていないからです。

例えば、日本語では日常的に「よろしくお願いします」といいますが、なかなか英語で表現しにくいと感じます。この背後にあるものを読み取らないと、英語にできないのです。新入社員があいさつ回りで先輩社員によろしくお願いします、というとその背後には「新人で何もわからないので、もし失礼なことや失敗をしたときは大目に見てください」という意味合いがあるのかもしれません。

おもてなしの言葉でしょうか。「お口汚しですが」という言葉があります。英語では何と言うのでしょうか。もともとの意味が分かっていないと英語にするのは無理です。

「あまりおいしくないのですが」なんて思ってしまうとおかしなことになります。これは「少量」ということです。ではそのように英語にすればいいのでしょう。

何か贈り物をするとき、「つまらないもののですが」などは口にすることがあるかと思います。これを直訳すると、相手はそんなつまらないものはいらないというかもしれません。

ですから、文化の違いを考えて英語にしていかないと、相手を怒らせてしまうことになります。直訳ではカバーできない文化の違いを理解することが大切です

 

参考文献:「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」(森沢洋介著、ベレ出版)

「英語の口」になる!(長尾和夫+アンディ・バーガ著、三修社)

 

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