近所の年配女性がたまたま外国の方と知り合いになって、家に来るように誘われました。
その時「コーヒー、いかがですか」と言われ、「結構です」と断ったそうです。
ところが、家から出てくると「普通はもう一度コーヒーいかがって言うんじゃないの」とかなり憤然とした様子で話していました。
この年配女性はもう一度すすめられたら、「いただくわ、ありがとう」と言うつもりだったのでしょうね。
外国の人はいやだという人に無理に何かを勧めたりはしません。
日本人独特の謙遜さが逆にあだになったとでもいうのでしょうか。
今の若い人たちは言わないと思いますが、昔の人は自分の妻や息子を他の人に紹介するとき、
「これは愚妻です」とか「愚息です」と言ったようです。
英語にすると“This is my foolish wife” や”This is my turkey son” となるのでしょうが、
こんなことを西欧人に言えば、それこそこちらの人間性が疑われてしまします。
贈り物をするときに日本人は「つまらないものですが、どうぞ」と言います。
つまらないとわかっている物をあえてプレゼントする日本人の感覚は何だろうと外国の方は思うに違いありません。
普通、何か褒めて頂いた時には「お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます」と言いますが、
英語でも“Thank you for your compliment”と言います。
特に、ビジネスの世界などでは全く問題ないのですが、この” compliment”が誤解を招くこともあります。
私が学生の時、身に着けているスーツを褒めて頂いたことがります。私が着ているスーツを見たアメリカ人女性が
” Oh, nice suit!”とほめてくれました。
そこで間髪を入れず、”Thank you for your compliment”と言ったところ、
女性は” No, not compliment”と返してきました。
つまり、この時の” compliment”は「お世辞」になります。
彼女は「お世辞じゃないよ、ほんとにかっこいいよ」と言ってくれたことになります。
では、その時の私は褒め言葉かお世辞のどちらのつもりで”Thank you for your compliment”と言ったのかと言いますと、
実は「お世辞」と言う意味でこの表現を使っていました。ですから、彼女の言葉はぴったりだったのです。
「愚妻、愚息」は別にして、日本人のちょっと控え目な表現も日本人同士なら必要だと感じています。
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